積算・入札の仕事とは?「いくらで受けるか」を決める部署があります
施工管理の求人を見ていると、だいたい「現場を管理する仕事です」と書いてあります。
間違いではありません。ただ、その先があります。
うちには工務部という部署があって、そこは工事を管理するだけでなく、そもそもいくらで受けるかを決めています。
営業部と工務部で、案件の入り口が違います
うちは案件の入り方が2通りあります。
| どこから来るか | |
|---|---|
| 営業部 | 元請・下請を経由した案件 |
| 工務部 | 発注者から直接受注する案件 |
工務部が扱うのは後者です。発注者と直接向き合う分、条件も金額も自分たちで詰めることになります。
そして、積算と入札も工務部で対応します。

積算と入札は、何をするのか
積算は、図面と仕様から工事にいくらかかるかを計算することです。材料がいくら、人がいくら、機械がいくら。それを積み上げます。
入札は、公共工事で「この金額でやります」と提示することです。
ここが難しいのは、安ければ勝てるわけではないところです。安すぎれば取れても赤字になる。高ければ取れない。積算が正確でないと、そもそもどこが境目か分かりません。
現場で原価を管理してきた経験が、そのまま効く仕事です。
積算で出した数字は、現場で守られてはじめて利益になります。入社6年目の施工管理 T.Y さんは、受注した工事についてこう話していました。
「それをまとめて、最初に計画して、最終的にこのぐらいの利益だというのを見て」
受ける前に組んだ数字と、現場で動く数字。その両方がつながっているのが、うちの施工管理です。
この部署を持っているのは、部長です
工務部兼技術部 部長の M.K さんが、積算・入札を担当しています。
M.K さんは前職で同じ土木系の施工管理を約20年やってきた人です。道路付属物、高速道路の遮音壁、標識の設置。現場をずっと見てきた人が、いま金額を決める側にいます。
順番としては自然だと思います。現場でいくらかかるかを体で知らないと、机の上の数字は組めません。
M.K さんがトラストと出会ったのは、約15年前の富山の現場だったそうです。前の会社にいた頃からの付き合いです。
そして、1日で動くお金の大きさをこう話していました。
「1億とかの現場に、トラックで(資材を)持ってきてもらって、『さあ付けようか』となったときに」
「だいぶ損害を食らいますよね」
「1日100万とか200万とか動かす。現場の人たち、ガードマンとか」
いくらで受けるかを決める人が、現場で1日にいくら動くかを知っている。これが、積算と入札を部長が持っている理由だと思います。
現場を終えたときの気持ちも聞きました。
「全て終わった時に、この現場を俺がやったって言えるのが、やっぱり本望かなと」
社長についても、こう話していました。
「会社に来ることも少ないですけど、現場からずっと来てますので」
「各現場のこういった状況とか、よく目を光らせて見てる」
移ってきてからの手応えは、こうでした。
「やった分、頑張った分が、本当にちゃんと評価されるっていう感触がある」
つまり、キャリアの行き先が2つあります
うちで施工管理として入った場合、その先はこう分かれます。
ひとつは、より大きな現場を持つ方向。
2級土木施工管理技士で4,500万円規模まで、1級なら億単位。資格を上げて、扱う金額を上げていく道です。
もうひとつが、受ける前の段階に関わる方向。
積算して、入札して、案件そのものを取ってくる。工務部の仕事です。
どちらも「現場が分かっていること」が前提になります。だから入り口は同じです。
数字に関わる資格には手当があります。建設業経理士1級で月10,000円、2級で月5,000円。1級土木施工管理技士は月20,000円です。複数持っている場合は合算され、上限は月40,000円まで。基本給とは別に支給します。
M.K さん自身も、いまコンクリート診断士と技術士の取得を目標にしています。
施工管理として入った人には先輩が1名つき、会社が作った半年分のOJT計画に沿って進めます。どちらの道に進むにしても、最初は現場からです。

会社としての方向
M.K さんが挙げている会社の目標は、近畿地方整備局・国土交通省の案件と、関東の基盤づくりです。
発注者から直接受注する案件を増やす、ということです。それができれば、間に入る分の利益が社内に残ります。
そのために要るのが有資格者なのですが、うちはいま若手が増えている一方で、有資格者が減っています。ここが正直いちばんの課題です。
現場を管理して終わり、ではない会社です。
数字を握るところから、案件を取ってくるところまで、行こうと思えば行けます。
うちの事業は公共事業が中心です。発注者と直接向き合う仕事を増やすことが、会社としての次の一歩になっています。
M.K さんの話は、インタビュー記事に詳しく書いています。
→ 「一番下やねん」20年勤めた会社を辞めた部長に、その理由を聞いてみた
→ 募集要項を見る
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