施工管理の働き方。現場に、ずっと立っていなくていい
建設業の働き方として、こんな絵を持っていないでしょうか。
朝いちばんに会社へ集まる。全員でトラックに乗って現場へ行く。夕方また会社に戻って、そこで解散する。
うちの施工管理は、そうではありません。
9月に大阪支店の3人に話を聞いて、ここは全員の言うことが一致していました。
1人1台、社用車が貸与されます
今年2月に入った M.A さんの言葉です。
「現場によったら、みんな1人1台、車があって。会社から借りてる」
「現場が決まりましたってなったら、基本そこに直行直帰」
家から現場へ直接行って、終わったら家へ帰る。会社を経由しません。
M.A さんは前の職場では乗り合いだったそうで、移動の時間がそのぶん減ったと言っていました。往復で1時間以上違ってくることもあります。
※ 職人職の場合は、現場や人数の都合で会社の車に乗り合わせます。働き方は職種で違うので、ここは正確に書いておきます。

現場に常駐しなくていい
もう一つ、これは意外に思われるところです。工務部兼技術部 部長の M.K さんの言葉です。
「ずっと現場に居らなくてもいいと思っているので」
「事務所拠点で仕事をしておく、そういう働き方ができる」
現場を何ヶ所か持って、いつどこへ行くかは本人が決めます。ずっと立っていることが仕事ではないからです。
書類を作る日は事務所にいればいい。見に行くべきタイミングで行く。
これは裏を返すと、自分で段取りを組めないと成立しない働き方でもあります。誰かが「今日はここへ行け」と決めてくれるわけではありません。
M.K さんは、常駐しない理由をこう続けていました。
「そういった時間を作って、発注者に求められている書類を作ったりとか。それをしていかないと、残業がなくならない」
「うちの谷口(社長)は、無駄なこと、非効率なことを嫌う」
現場に何時間いたかではなく、現場が回っているかで見る。そのぶん、回し方は本人に任されます。
入社6年目の T.Y さんは、入社してからずっと、ほぼ1人で現場を持っています。
「もうずっと入社してから。ほぼほぼ僕1人ですよ」
1人で行くのは緊張しないのかと聞くと、「最初はそう思ってました。まあ、行けちゃう」という答えでした。
1人で回すときに頭の中でやっていることを、T.Y さんはこう説明していました。
「ここの業者さんは今日はこのぐらいまで行けるな、っていうのが大体分かる」
「ちょっとシミュレーションゲーム的な感じですよね」

連絡はTeamsです
会議や日常の連絡はMicrosoft Teamsで回しています。
「会議とかあったとしてもTeamsで繋いで」(M.A さん)
全員が別々の現場にいるので、そうしないと集まれません。人によっては直接顔を合わせない期間が続くこともあります。
建設業のイメージとは少し違うかもしれません。
離れて働いていても、放っておかれるわけではありません。T.Y さんは社長のことをこう話していました。
「社長が一等に見てくれてる。細かいところ、見てないところで見てくれて」
「自分の体調の変化であったりとか」
「ここで言うと、距離が近い。自分の意見も言えるし、それで変わることもあるんで」
時間の決まり
現場がある日は8:00〜17:30(休憩90分)。事務所にいる日は9:00〜18:00(休憩60分)です。
東京支店の K.M さんの説明が分かりやすかったので引きます。
「現場がないときは事務所に出てきて報告書を作ったり次の現場の準備をする。それは朝9時出勤の18時退勤、休み時間は昼の1時間」
「現場があれば現場に合わせる。8時朝礼となると、それまでに事務所に集まって現場に向かう」
現場に合わせる日と、自分のペースで組める日がある。そういう構成です。
残業は、2025年12月〜2026年5月で1人あたり月16時間、2026年6月〜8月はほぼゼロでした。年間休日は126日(2026年度実績)、有給の平均取得は昨年度10日程度です。休みの内訳はこちらの記事に書いています。
なお、公共道路の深夜作業などで夜勤が入ることがあります。手当は法定どおり支給します。
自由と、責任は同じ量です
まとめると、うちの施工管理の働き方はこうなります。
- 車は1人1台。現場へは直行直帰
- 現場に常駐しなくていい。回り方は本人が決める
- 連絡はTeams
- 月給制なので、現場が雨で流れても給与は変わらない
いい話ばかり並べたので、最後に釣り合いを取っておきます。
回り方を任されるということは、抜けが出ても自分の責任だということです。 誰も横で見ていません。
そこを面白いと思えるかどうかだと思います。
部長の M.K さんは、向いている人をこう話していました。
「ある程度のところで『ここはもうここまででええや』」
「『次行ったらええやん』って割り切れる人の方が、心持ち楽なのかなと」
任されるぶん、全部を完璧にしようとすると自分がしんどくなる。割り切りも、この働き方には要るということです。
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