「体力は自信あるけど、パソコンが怖かった」入社7ヶ月に聞いてみた
建設の会社に入ると聞いて、まず何を心配するでしょうか。
たぶん、体力です。重いものを持てるか。夏の現場に立てるか。朝は何時か。
うちに今年の2月に入った M.A さん(工務部 施工管理)に、入社前いちばん不安だったことを聞いてみました。返ってきたのは、こんな答えでした。
「今までは作業がメインだったので、体力は自信あるんですけど」
「パソコン、書類がうまくできるかなとか。その辺がちょっと怖い要素ではありました」
パソコンでした。
そもそも、うちの施工管理は現場作業をしません
ここでひとつ、はっきりさせておきたいことがあります。聞いていて「これは伝わっていないな」と思ったところです。
「作業は、正直あんまり。ほぼほぼ協力業者さんがやります」
「うちの関西の方は基本、管理系が多いです」
トラストの関西メンバーは、施工管理です。実際に穴を開けてアンカーを打つのは協力会社の職人で、うちの社員が見ているのは安全と品質とお金。
だから「現場で10年やって、その延長で管理をやる」という順番ではないんです。
M.A さん自身、入る前は違うイメージを持っていたそうです。
「施工管理って、現場めっちゃ分かってて、自分が作業したこともあって、部材とかも色々分かった、言うたらリーダー的なポジションの人やと思ってたんですけど」
7ヶ月やってみて、どう思うか。
「逆に未経験の方が真っさらでいいかもな、って感じですよ」
これ、正直こちらが驚きました。
前は、橋に防水を塗っていた
M.A さんは高校を出てからずっと建設業にいます。前の会社では、橋の防水工事をしていました。
「アスファルトを撤去したら、コンクリートの状態が出てくるんですけど。その上に防水をして、次の業者さんに渡して、終わりっていう感じ」
橋に関わる仕事ではありました。ただ、関われるのは防水の工程だけです。
「経験として年数は積んだんですけど、やっぱり橋全般の工事に関わりたいっていうので、転職を考えて」
そこで見つけたのが、うちの求人でした。
最初にぶつかったのは、やっぱり書類でした
公共工事は書類の仕事でもあります。役所に出す形式があり、写真の整理があり、打ち合わせの記録がある。前職では、そこにほとんど触っていませんでした。
では、どうやって覚えたのか。ここが聞いていて一番面白かったところです。
「『こうやってやって、こうやってやってたやねん』というよりかは——」
いきなり説明されるのではなく。
「過去に作った書類をもらえるんです。『こういう風に作ったらいいと思う』っていうのを」
「それを今の現場用にもうちょっと直して、1回見てもらって、オッケーもらえたら」
白紙を渡されて、間違えたら怒られる、ではない。手本があって、直して、確認してもらう。
「いきなり『やってみい』とかっていうよりかは、これで真似してみ、みたいな」
これなら、パソコンが怖かった人でも進めます。
資格で、任される工事が変わります
M.A さんは2級土木施工管理技士を持っています。工業高校を出て、実務経験3年、最短で取りました。いまは1級に挑戦しています。
この資格で、任される工事の大きさが変わります。
「2級やったら4,500万ぐらいまで。1級やったら億みたいな」
ただ、彼が当面見ているのはそこではありませんでした。
「2級のままだったとしても——」
「今は M.K さん(部長)と一緒に現場に行くこともあるんですけど、2級で行ける金額の工事も僕1人で行けたら、会社の負担としても」
「そういう存在になりたい」
資格を取ってから、ではなく。持っている資格の範囲で、まず1人で立つ。
現場へは、自分の車で直接行きます
働き方も聞きました。
「現場によったら、みんな1人1台、車があって。会社から借りてる」
「現場が決まりましたってなったら、基本そこに直行直帰」
会議はオンラインです。
「会議とかあったとしてもTeamsで繋いで」
前の職場では、朝に会社へ集まってトラックに乗り合い、帰りもまた会社に戻ってから解散する形だったそうです。移動の時間が、そのぶん減りました。
※ 職人職の場合は、現場や人数の都合で車に乗り合わせることがあります。働き方は職種で違います。
社長が、現場に来る
最後に、この会社を人にどう説明するかを聞きました。
「若手の意見が通りやすい会社ですね」
社長がワンマンではない、ということですか、と聞くと。
「社長が結構、僕らのところに上がってきて『大丈夫か』って言ってくれる」
うちの社長は現場から上がってきた人です。本社にいるより、現場に出ていることのほうが多いくらいです。
で、どんな人に来てほしいですか
いちばん最後に聞きました。M.A さんは今、施工管理でいちばん後から入った人です。次に入ってくる人は、彼の後輩になります。
答えは短いものでした。
「とにかくやる気のある人。一生懸命というか」
体力より先に、パソコンが不安になる。それがこの仕事の入り口です。
そして、そこは教わりながら覚えられます。7ヶ月前の M.A さんが、実際にそうでした。
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